2015年1月7日
長慶寺鐘楼堂 雪害復旧
笛吹市春日居町小松、笛吹川にほど近い場所にある長慶寺。笛吹川の名の由来となった笛吹権三郎ゆかりのお寺です。昨年2月の雪害で鐘楼堂の南西側の屋根が大きく破損しましたが、平成26年10月に修理工事に着手、同年12月の暮れに完成、除夜の鐘に間に合いました。
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およそ600年ほど前、甲武信ヶ岳(こぶしがたけ)を源流に子酉川(ねとりがわ)という川がこの地には流れていました。
山間部に美しい笛の音を奏でる笛吹権三郎と呼ばれる大変な孝行息子が母と暮らしていましたが、ある年大雨で子酉川は氾濫し大洪水を引き起こし、権三郎と母は家ともども流されてしまいました。
権三郎はなんとか自力で岸までたどり着きましたが、母の姿はどこにも見当たらず…「母さんが好きだったこの笛を奏でれば、きっと僕の笛の音だと気づくに違いない」そう考え、来る日も来る日も笛を吹きながら必死に母を探しました。しかし憔悴の果てに自身も川に流され落命。
憐れんだ長慶寺開山・円誉上人により権三郎は手厚く葬られお墓が建てられました。
以来、母を想う権三郎にちなみ子酉川は笛吹川と呼ばれるようになったそうです。
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