トピックス

2015年5月24日

甲斐善光寺 7年に1度の御開帳

夜間照明に照らされる甲斐善光寺金堂。 その高さは長野の善光寺をも上回る

夜間照明に照らされる甲斐善光寺金堂。その高さは長野の善光寺をも上回る

甲府市にある甲斐善光寺。開基武田信玄公が、川中島の合戦の折に信濃善光寺の焼失を恐れ、永禄元年(1558年)御本尊善光寺如来像をはじめ、諸仏寺宝類を奉還したことに始まります。この度、7年に1度の御開帳が平成27年4月~5月にかけて約2か月間行われました。

5月23日(土) 法要のために堂内に集まった檀信徒

5月23日(土)法要のために堂内に集まった檀信徒

七堂伽藍(しちどうがらん)は、宝暦四年(1754年)門前の失火により焼失、現在の金堂・山門は、寛政八年(1796年)に再建されたものです。金堂は、総高27m総奥行49m。善光寺建築に特有の撞木造(しゅもくづくり)とよばれる形式で、日本有数の木造建築として有名。山門と共に国の重要文化財に指定されています。また、金堂中陣の日本一の鳴き龍の天井、裏堂のお戒壇巡り(かいだんめぐり)もよく知られています。

実は、古くから甲斐善光寺と弊社との関わりは深く、解体修理の際には先祖の名前を記した棟札が出て来ました。また、弊社に伝わる古文書の中に石川政五郎共重の肖像画がございますが、この裏書には善光寺金堂と金桜神社神楽殿についての記述がございます。
———————————————————–
1767年(明和四年)甲州善光寺山門
棟梁 石川久左衛門致栄
1789年(寛政元年)甲州善光寺金堂
棟梁 石川政五郎共重・脇棟梁 石川大佐衛門重貞
———————————————————–

ご開帳を記念した特別事業として落語会が開催され、立川志の輔さんによる善光寺の御血脈(ごけつみゃく)にちなんだ漫談が披露されました。百疋(ぴき)のお金を善光寺に納める と、ありがたい錦(にしき)の袋に入った御血脈の御印を額に押してもらえる。押してもらうと、どんな大罪を犯していても罪障消滅して極楽へ行けるといわれ、極楽往生するというものでありますが、何ともあやかりたい話でありました。

特別事業として落語会も開催され 立川志の輔による漫談が披露された

特別事業として落語会も開催され、立川志の輔による漫談が披露された