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軒先に曲線状の切り欠きがあり、兜の形に似ていることから「兜（かぶと）門」と呼ばれています。

大磯城山公園の一角、旧吉田茂邸跡地の「兜門」についてお話させていただきます。

サンフランシスコ講和条約締結を記念して建てられた門で、別名「講和条約門」ともいわれます。京都の裏千家の兜門が気に入り、同じ製作者を呼び寄せて作られ昭和29年に完成しました。屋根は「檜皮葺き」という伝統手法が用いられており、平成21年の火災での焼失を免れたこの門は貴重な建築物です。

兜門をくぐると目に入る轍は、皇太子（今上天皇陛下）ご夫妻のご来訪に際し、内門（兜門）からアプローチまで車で入っていただくため造られたそうですが、結局お二人は歩いて門をくぐられ、この轍を利用したのは吉田茂本人。霊柩車が中まで入ったということです。

弊社で某所にこの「兜門」を計画していたのですが実現しませんでした。 大変趣のあるこのような門を造ってみたいという方はいらっしゃいませんか？ ご予算はご相談する中で…。興味のある方はお気軽にお問い合わせ下さいね。

→兜門参考図面　[no.1] [no.2] [no.3]

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※ちなみに、サンフランシスコ講和（平和）条約とは…
1951年9月8日、サンフランシスコで開かれた第二次世界大戦を終結し平和を回復するための会議。 第二次吉田内閣は世界48カ国との間に平和条約を調印。（連合国側では冷戦を背景に旧ソ連など3カ国が署名を拒否）。この条約により、日本は連合国軍の占領下から独立を回復したが，領土問題やアメリカ軍の駐留などの問題が残された。