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2015年11月30日

河口浅間神社 美しい御本殿

修理彩色され美しくよみがえった御本殿

修理彩色され美しくよみがえった御本殿

河口浅間神社は貞観7年(865年)創建の木花咲耶姫命(このはなさくやひめ)を祭る古社です。慶長12年(1607年)に再建された御本殿は唐破風付きの向拝を備えた1間社流造のたいへん豪華な社殿で、富士河口湖町の文化財に指定されています。

このたびの修理では、塗装の成分などの調査をもとに木部の腐朽箇所を修理しました。また、同時に軒回り木部を清掃、桁より下を全て塗り直し、御額文字を金箔修理した他、随所に配された金物はこれを脱着して金メッキをやり直し等。特に正面扉については漆と顔料を用いて丹念に仕上げられました。

印象的な御扉の群青色は、顔料を膠(にかわ)で溶いて着色されました

印象的な御扉の群青色は、顔料を膠(にかわ)で溶いて着色された

北東隅から御本殿を見上げる、傷みの大きかった縁周りも美しく再生されました

北東隅から御本殿を見上げる、傷みの大きかった縁周りも美しく再生された

着工は平成27年7月、竣工は同年11月、約4か月の工程でした。