2016年6月5日
虚無僧(こむそう)は生きていた!
平成28年6月3日、弊社社長の石川は、富山県高岡市にある臨済宗の大本山・国泰寺の開山・慈雲妙意和尚の開山忌に参列しました。同じく臨済宗の大本山である向嶽寺の宮本管長猊下のご縁で同行させていただき参列したのですが、一つの目的は現代に生きる幻の虚無僧を実際にこの目で見ることでした。
虚無僧とは、禅宗の一派「普化宗(ふけしゅう)」の僧侶のこと。剃髪ぜずに半僧半俗の形態で、天蓋(てんがい)という深編笠を被り、尺八を吹きならしながら托鉢をします。 時代劇では密偵や暗殺者の変装としても、その姿が登場しますよね。
親しい間柄の国泰寺・向嶽寺では、互いの開山忌ごとに客僧を派遣し合っています。向嶽寺の開山さんは抜遂得勝和尚で2月20日でしたが、この時にも国泰寺から何人もの方がお見えになったようです。
今回、向嶽寺派の四名の僧侶の方々と共に国泰寺を訪れたのですが、おかげさまで時代劇でしか見ることが無かった絶滅危惧種(?)虚無僧を見ることができ、またひとつ不可思議な日本文化の深淵を覗くことができた貴重な体験でした。