2016年6月11日
毎年、京都へ上るわけ
富士吉田市新倉にある「如来寺」は浄土真宗の本願寺派の寺院。弊社一族が江戸期に手掛けた御本堂のあるご縁で長年御ひいきをいただいております。真宗系の寺院には念仏奉仕団という一行があって、毎年ご本山にあがって境内や建物の清掃活動をするのですが、本年は6月9日から2泊3日で西本願寺へ参拝ご奉仕がございました。
私はこの一団と京都へ行くのが好きで、毎年時間が許せばお供をさせていただきます。この旅でありがたいのは、ご住職が京都近辺の名所歩きを日程に織り込んでくださることです。その中で、今回の私の一つの目的は唐破風の建築を見て回ることでした。
1枚目の写真は、西本願寺にある国宝建造物の飛雲閣にある唐破風。安土桃山時代のもので、豊富秀吉によって建てられたものとも言われています。ややなで肩でとても優美な形をしています。
唐破風には唐の字が付いていますが、実は日本で生まれた形です。しかしながら日本人にはこれが唐風に感ぜられるのでしょう。
山梨県近辺では珍しい唐破風も、京都へ行けばごく普通に随所で見られます。多くの唐破風を撮影してきましたが、その中から今回のトピックスでは、特に良いと感じられたものをご紹介させていただきました。
三井寺にある重要文化財建造物の釈迦堂の唐破風です。室町時代初期のものでやや肩を張った威厳のある形状をしております。