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2017年4月1日

旧市川家住宅主屋 屋根葺替工事(1期)

第1期工事で葺き替えられた山側面

第1期工事で葺き替えられた山側面

平成8(1996)年に大規模な保存修理工事をさせていただいてから20年、茅葺屋根の不朽が進んだため、平成28,29年の2ケ年度をかけて屋根の葺き替え工事が行われることとなりました。

まず傷みの激しい山側の面を平成28年から着手、このたび平成29年3月、第一期工事が完成しました。

正面から市川家住宅を見る 左に蔵、右に納屋がある

正面から市川家住宅を見る 左に蔵、右に納屋がある

屋内には富士川水運の船も復元され展示されている

屋内には富士川水運の船も復元され展示されている

旧市川家住宅は、富士川の東岸の身延町和田平にある大型民家。年貢米廻漕を通して江戸の文化を富士川流域にもたらした「富士川水運」と関係のある家柄。代々大庄屋・交替名主を勤め、地域の先駆者としての役割も果たしました。現在の主屋は享保3(1803) 年の建築。山梨県指定文化財に指定されています。

主屋は、大きさが桁行21.2m梁間9.1m。屋根は入母屋造で茅葺。妻部分を切り落とした兜造りになっており、明かり取りの役目も果たします。また、内部の大土間にある展示物から当時の生活の様子を窺い知ることができます。