2018年2月15日
八田家書院・保存修理工事完了
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竣工 正面(東南面)
山梨県の指定文化財である八田家書院。17世紀に建てられた山梨県を代表する武家住宅の書院建築として大変貴重な建造物です。着工は平成29年11月、完成は平成30年2月、約3か月の工程でした。
書院とは、来客時にお客様と一緒にお茶を飲んだり話をしたりするためにつくられた建物。1998(平成10)年に解体修理されて以来、現在は茅材の傷みが目立つ状態になっていましたが、この度、茅葺屋根の修理工事が完成しました。
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茅葺屋根の蓑甲と棟の妻飾り
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竣工 裏面(北面)
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竣工 南西面 縁に吊るし雛の展示あり
八田家書院では、初夏には菖蒲、夏には蓮の花、秋には紅葉がとても綺麗です。また、2月中旬から4月上旬にかけて「ひなまつり」が開催され、市内の旧家から寄贈された歴史ある雛人形や、建物の入口では雛の会により手作りされた吊るし雛が出迎えてくれます。季節の移ろいに合わせて訪れたい場所ですね。
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板フスマに描かれた虎と吊るし雛