2018年2月20日
T家に伝わる高麗門
在家さんの門構えと言えば、4本足の薬医門(やくいもん)が一般的ですが、山梨市北のT家にはたいへん立派な高麗門(こうらいもん)が残っています。T家は、もともとは寺子屋をやっていた家柄で、この高麗門は足利学校のそれを手本にして作られたようです。
そういえば、山梨県中央市の某在家宅に残る高麗門も教育に関連していて、現在の山梨大学の前身である徽典館(きてんかん)という学校の東門を移築したものと言われています。高麗門は学問所の門として好まれた形なのではないでしょうか。
工事は全解体修理で、柱石等は新しく築かれた基礎の上に設置され、本いぶし瓦を新たに焼き直すなど、本格的なものになりました。着工は平成29年の3月、竣工は同年12月、約10か月の工程でした。