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2018年3月27日

勝沼氏館跡の東屋を修復

工事完成(南側)。補足新材の古色塗りで古めかしい雰囲気を醸し出している

勝沼氏館跡は、旧勝沼町域を東西に貫流する日川右岸の急崖である河岸段丘上に立地。標高は418m、峡東を一望できる位置にあります。

工事完成(北側)

勝沼氏は武田信玄の父、信虎の弟、勝沼信友と子信元二代の武将として活躍した武田親族衆の館跡。峡東地域を支配していました。戦国時代の武田武将の暮らしぶりが明らかになり国指定史跡として保存され史跡公園として公開されています。

野垂木(段葺き加工)、既存垂木の上に新材野垂木を取り付けている

野地板張り(屋根段葺き下地)、厚み30mm働き210mm、解体前の板葺きの寸法に倣っている

銅板段葺き、元板葺きから銅板葺きになっているので耐久性が向上している

東屋は館の主郭域にあり、台所周辺の水場遺構の近くに建てられています。この度、屋根などの木部の腐朽が進んだため修復されました。
工事着工は平成29年12月、竣工は平成30年3月、約3か月の工程でした。

耐震的な補強長押(上・中・下段とも)と新設面格子取り付ける