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2018年4月6日

廣園寺諸堂復旧工事の落慶式

正面より本堂と大玄関を見る(南東よりの景観)

平成30年4月5日(木曜日)午前11時より、御本堂において竣工落慶式が盛大に挙行されました。

本堂と大玄関の屋根の重なりが美しい

竣工落慶の法要が始まった

八王子市山田町にある廣園寺は禅宗(臨済宗南禅寺派)の名刹。巨樹が生い茂る園内には禅宗の七堂伽藍を踏襲した数多く仏教建築が点在して、その境域が東京都指定史跡となっています。今日までに整備工事が完了したのは東京都の指定文化財となっている鐘楼堂、総門、三門、仏殿のほか開山堂、そしてこのたび最後に御本堂と大玄関の復旧修理工事が完了しました。

正面より本堂を見る(南西より見る景観)

客殿へ向かう渡より本堂の背面を見る(北東より見る景観)

工事は2年度にわたって行われました。工事の着工は平成28年6月、竣工は平成29年12月、全体を通しての工期は18か月でした。

大工が本堂と大玄関の重なり部に潜って工事する様子

本堂屋根の銅板葺き工事の様子、下から上へと葺きあげていく

本堂屋根の銅板葺き工事の様子、下から小さく見える棟は実はこんなに大きい

廣園寺は甲州との関係も深く、康応元年(1389年)に塩山向嶽寺から峻翁令山を招いて開いた寺と言われています。今でも全国から多くの修行僧を集める禅道場を持ち、美しく整備された園内では月一度の座禅会も開催されています。