2019年4月15日
【重文】高室家住宅 修保完了 その1
高室家住宅は、甲府市南郊外の高室町に所在します。享禄4年(1531)に武田信虎(信玄の父)から当地を与えられたと伝わる家柄で、小笠原氏(甲斐源氏一族)の流れをくむ武家であるといわれています。
江戸時代始めに生業を医薬業へと転換し、以後当主は家伝薬「五香湯」(五種類の薬)の処方を中心に診療、売薬を行ってきました。
江戸時代の屋敷構えを今に伝える貴重な文化遺産として、平成22年に国の重要文化財に指定され、今回の保存修理工事は、重要文化財指定後、初の根本修理となりました。
また工事は、当家の屋敷構えの整えられた明治41年の姿に復旧することを基本方針として行われました。設計管理を担当したのは公益財団法人文化財建造物保存技術協会です。