2020年2月7日
武田通りに生まれた伝統工法の家
山梨県甲府市の武田通りに、大黒柱に差し物と貫で構造体を組んだ、伝統工法の家が誕生しました。
2020年の伝匠舎の目標は「もったいない長生き建築」です。大量生産・大量消費の時代に「消費財」となってしまった家づくりを、いまいちど、長く住み続けられる「社会資本」としての家づくりに戻していく必要があるのではないかとの思いから目標としました。
当社はプレカットではなく手刻みにこだわっています。「長生き建築」の細目の(3)に「伝匠技法」がありますが、これは文字通り日本が世界に誇る伝統建築、その工匠の技を伝えるという一途な思いもございますが、加えてもし伝統工法の継承をしなければ、近い将来に古建築の修理ができなくなる、修理できる職人がいなくなるという現実がございます。すでにこの兆候は表れていて、修理工事においては使い物にならない若い大工さんが増えているのです。
工事の着工は2019年3月、竣工は2020年2月、準備工事を含めて約1年の工程でした。