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2020年8月31日

大福寺の文化財保存庫 完成

竣工外観(正面)

山梨県中央市にある真言宗古刹の大福寺には、平安時代後期に作られた像高280cmの大仏(県指定の薬師如来坐像)があります。令和元年7月から令和3年3月までの予定で修復作業が行われていますが、これらの仏像を新たに収蔵し拝礼できる建築物が文化財保存に適した施設として設計をされ、このほど工事が完成しました。

竣工外観(北東面)


前室より収蔵庫を見る


収蔵庫内観。中央に大仏様(薬師如来坐像)が鎮座する台座があり、左右にも20体を超える木彫物が並ぶ台座が造られた


収蔵庫内観(前室側を観る)。室内はすべて桧材と杉材で内装されている

工事の着工は2019年7月、完成は2020年8月、約1年の工程でした。工事では地盤の水位が予想より高く、難しい基礎工事に多くの手間がかかりましたが、鉄筋コンクリート造・切妻屋根・高床式・漆喰仕上げの美しい保存庫が誕生しました。