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2023年10月30日

茅葺「主任文化財屋根葺師」認定会

検定会、実技試験検定の様子

令和5年度、当社の二人の茅葺職人が、(公益)全国社寺等屋根工事技術保存会の認定する主任文化財茅葺師を目指し、兵庫県丹波市山南にある「ふるさと文化財の森センター」で検定試験に臨みました。

ふるさと文化財の森センター

まず、茅葺職人の加々美は、令和5年6月5日(月)~9日(金)の5日間、実際に茅葺屋根を葺く実技試験に臨みました。翌日10日(土)に行われた審査会では、耐久性があり屋根が長持ちをする葺き方であると審査員からたいへん高い評価点をいただきました。筆記試験では残念なことに合格点に至りませんでしたが、来年度の筆記試験では必ずリベンジすると意気込みを語ってくれました。

加々美栄と社長の石川

新津侑樹

実技試験で茅葺作業中の加々美

実技試験で茅葺作業中の新津

次に、茅葺職人の新津は、令和5年10月2日(月)~6日(金)の5日間、前記と同様の実技試験に臨みました。翌日7日(土)に行われた筆記試験も努力の甲斐あって合格、晴れて主任文化財屋根葺師の認定を受けることができました。

同時に同会場では檜皮葺の検定試験も行われた

検定会の最後に総評を述べる、全国社寺等屋根工事技術保存会の大野浩二会長

すすき茅を一車、山梨から兵庫までトラックで運んでいき、ふるさとの森センターに6泊も泊まり込んで行われた検定試験は、両人にとって決して楽なものではなかったようです。厳しい査定もございましたが、これも通らねばならない関門として、これからも頑張っていただきたいと思います。

検定日当日に行われた研修生への講義(座学)と筆記試験の様子

新津に届いた認定証書