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2021年1月10日

藤村記念館 外装修復工事完了

竣工正面外観

甲府駅の北口広場にたたずむ重要文化財・旧睦沢学校校舎(藤村記念館)外装の磨き上げ工事が完了しました。

平成22年(2010年)に武田神社境内から移築された建物は、約10年の時を経過し、外周の木部材、天井、木製建具などの塗装面に、あるいは外壁の黒漆喰などに劣化が進行したため、文化財修理に準じた古式の技法によって修理工事が行われました。

ここでは特に木製建具の修理を、一つ一つ工程に沿って紹介いたします。

着工前 建具


下地調整 ケレン


下地調整 活性塗装 ボイル油塗り


下塗り


パテ処理


中塗り


ペーパー掛け


上塗り


保護塗料塗り

現場周辺は人通りも多いため、現場の区画や車両の出入りにも注意を払いました。工事の着工は令和2年8月、完成は同令和2年12月、約4か月の工程でした。工事は、甲府市の文化財課並びに文化財建造物保存技術協会の指導監修を受けて行われました。

使用された塗料・薬剤の数々
(調合ペイント、発色剤、松煙、乾燥促進剤、活性塗装剤、パテ材、保護塗装剤)