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2021年1月15日

国指定史跡 常盤橋復旧工事が完成

完成した常磐橋

「松材は水の中では腐らない」ということをご存知でしょうか?日本橋川にかかる石橋を支えている杭や土台は、驚くべきことに日本の赤松材です。その石橋のひとつに、東日本大震災の影響により大きなゆがみや変形を生じた常磐橋(ときわばし)があります。

絵葉書に見る日本銀行、その前に常磐橋が架かる

落橋を防ぐための災害復旧工事が鉄建建設株式会社東京支店によって今日まで行われて来ました。

水面を深く掘り下げて行われた工事の様子


常磐橋の構造図、弊社は礎石下の松杭などの木工事を請け負った


橋を支える松の盤材が敷き詰められていた

明治10年に架橋された際に敷設された基礎の松材は、約140年間石橋を支えてきました。

新たに打たれた松杭(新材)を調達


礎石の下に敷き詰められていた松の盤材を修理、水中養生した


新たに打たれた松杭


松杭の上に松の盤材を再び敷き込んでいく


弊社の請け負った工事部位の工期は、着工が2016年1月、完了が2017年9月、足掛け2年に及ぶ難工事でありました。工事の元請は鉄建建設株式会社、弊社はその木工事を、協力会社として請け負いさせていただきました。