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2021年5月1日

現代建築の三大巨匠が造った家

その他

ル・コルビュジエ Le Corbusier
1887(明治19)年~1965(昭和39)年 スイス→フランス
サボア邸(フランス/1930(昭和4)年)

海の物でも山の物でもない、北国の物でも南国の物でもない、地域も判らないし国籍は不明。そうした美しいインターナショナル建築が、100年ものあいだ造られてきました。その神髄は、鉄とコンクリートとガラスによる新技術、おそらく以来、時代は100年間変わってきませんでした。

ところで私は、木材で日本の蔵型建築を造っている一人の田舎者ですが、半世紀前からインターナショナル建築に強く憧れながらも、違和感も抱いてきました。なぜなら、それらの優秀作には、地域の歴史や文化といった不可解で俗的な側面が、完全に排除・浄化されていたからです。そして、神々しく進取の輝きを放っていました。

フランク・ロイド・ライト Frank Lloyd Wright
1868(明治元)年~1959(昭和33)年 アメリカ
カウフマン邸(落水荘)(アメリカ/1936(昭和10)年)

しかし、それで日本はどうなったかといえば、残念なことに美しい日本の風土が育んだ100年前の麗しい家並の多くは失われ、日本建築の如何にあるべき?は棚上げされ、国籍が無い、自由で分別の無い、短命で社会資本になりえない、一般消費財としての使い捨ての建築群が、林立する電柱や電線の無残な広がりとともに、地上を埋め尽くしていったのです。

ミース・ファン・デア・ローエ Mies van der Rohe
1886(明治18)年~1969(昭和43)年 ドイツ→アメリカ
ファンス・ワース邸(アメリカ/1950(昭和24)年)

今、人類は時代を無理にでも変えようとしています。なぜなら2030年までに変われなければ人類は今後持続可能な経済活動や普段の日常生活ができなくなると科学者が予言しているから…しかし、戦後75年をかけて巨大な消費社会を築きあげてきた日本が、そんな簡単に方向転換できるでしょうか?できるわけがない!でもやるしかない…とすれば大混乱ドタバタの末に時代は変わるのでしょう!…もしできなければ人類は破滅の道を歩む?「種は滅ぶ」のことわざのごとく…

2021.5.1 石川重人