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2021年7月21日

赤芝地区 現地調査を実施

調査に訪れた工学院大学の皆さん

令和3年7月18日から20日の3日間、赤芝集落の調査を実施しました。今回調査を務めた工学院大学総合研究所および同大学建築学部調査員は、冨永研究室修士課程の学生とNPO法人山梨家並保存会(弊社社員も数名)です。

赤芝集落(山梨市牧丘)

赤芝集落は山梨県山梨市牧丘町牧平にある地区で、標高900mの山間部にあり、綺麗な渓流と草原状に広がった農地の間に、木組みと土壁でできた大型の伝統民家が並んでいます。その光景はまさに時が止まっているかのよう。

昨年度から何度も現地を訪れて下調べを行い、今年度から本格的に調査を開始しました。5月には石像物の調査を行っています。今回は旧公会堂や寺、築年数が古く地域の代表的な型をしていると考えられる民家が対象です。

70年以上昔の話だが学校としての役割も果たしていたという旧公会堂

集落内にある古い案内図で位置関係を把握

左から赤芝地区・武川一也区長、工学院大学理事長・後藤治教授、小林直弘客員研究員(信光寺本堂にて)

まず、現在、人が住んでいない家を中心に、平面と断面の調査を行いました。建築当初は平屋建てだった民家が集落の繁栄とともに、上階へと増築・改造されて大型化しているのが特徴で、実に興味深いです。今後も調査研究活動を継続して行っていく予定です。

集落に残る民家の様子

現地調査が初めての学生もおり熱心に取り組む

現地調査が初めての学生もおり熱心に取り組む

右前から工学院大学総合研究所冨永教授、小林客員研究員、後ろにNPO調査スタッフ等