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2021年11月27日

休息山立正寺庫裡 建築文化奨励賞受賞

受賞

<伝匠舎 平成7年以来12回目の受賞!>

竣工内観 玄関を入って大広間を見る

令和3年度山梨県建築文化奨励賞表彰式が11月26日に行われ、弊社で施工を担当させていただいた休息山立正寺庫裡が受賞しました。

日蓮上人が休息され立正安国論を論じられたことが名の由来の休息山立正寺。その庫裡は、県内最大級の大きさで江戸中期建立と推定されています。修理前の建物は傾きや沈下量が大きく、工事にはさまざまな苦労がありました。2018年10月に着工、2020年7月に完成、2021年11月に建築文化奨励賞(一般建築物等の部門)受賞の運びとなりました。設計は一級建築士事務所有限会社アルケドアティス。

竣工外観 休息山立正寺庫裡


耐震改修工事の様子


山梨県建築文化賞推進協議会による総評:
江戸時代中期に建立されたと伝えられている寺院の庫裡の保存改修工事。玄関から建物内に足を踏み入れると、大広間の大黒柱と鍼をはじめとする構造体が目に入り、その壮大さに圧倒される。可能な限り既存の柱、梁、土壁の強度を活用し、見えにくい部分に耐震補強を施すことで、古建築の伝統を見事に継承している。復元するだけでなく、色彩計画、照明デザインにより現代的なアレンジが加えられている。文化財修理の原則とは何か、手を加えるとはどういうことかを示すすぐれた事例である。

令和3年度 山梨県建築文化賞表彰式の記念写真


大広間に見られる迫力ある大黒柱と梁組の威容


前の間より中座敷、奥座敷を見る


大広間の東に位置する台所