2022年1月30日
SDGs 圓融寺山門が完成
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完成した円融寺山門 正面
階段を上ると、新旧職人達の技が時代を超えて集結した、立派な佇まいの山門が現れます。場所は埼玉県秩父市にある臨済宗(禅宗)の古刹、万松山円融寺です。「社寺バンク」を活用し、名門某寺院から譲り受けた山門を円融寺へ移築させていただきました。
建立当時の匠の想い、それを再建した弊社職人の技術力の高さが見て取れます。
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西側から山門を望む
「社寺バンク」は、役目を終えた優良社寺建築物を必要としている寺社へご紹介し、移築再生する活動です。日本の伝統的な建築物は「解(ほど)き組む」という再生活用に適した造りをしており、かつては社寺の世界でも宗派の枠を超えて継承されていました。弊社では昔から行われてきた社寺建築物再生に着目し、伝統工法による建築技術力を活かしてSDGsに取り組んでいます。
建設に際しては新たな原寸図を描き、軸部材を修理し、必要な補足木材を加工。現場で組み上げていきました。瓦も新たに葺き替えられ、新しい命を吹き込まれた山門は風格が増し、輝きに満ちています。工事は令和3年7月から12月の6カ月間の工程、令和4年1月にお引き渡ししました。
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時代を超えた職人達の技が集結している
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完成した山門 裏側
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完成した山門 妻側
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完成した山門 軸部化粧構造材