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2022年4月15日

奄美の高倉の修理工事が完了

竣工写真(正面)

江戸東京たてもの園にある奄美の高倉(あまみのたかくら)の修理工事が完了しました。

江戸東京たてもの園は、東京都小金井市の都立小金井公園内に設置された野外博物館で、失われていく江戸・東京の歴史的な建物を移築保存し展示しています。墨田区にある東京都江戸東京博物館の分館でもあります。

今回、修理した奄美の高倉は、江戸東京たてもの園の西ゾーンにあります。もとは鹿児島県大島郡宇検村(奄美大島にある村の1つ)にあった高床式倉庫で、江戸時代末期頃に創建されたといいます。奄美型高倉は与論島を除いた奄美諸島とトカラ列島にみられる倉で、湿気や鼠の害から穀物を守るため、建物本体を地面から高く上げています。沖縄型に比べて、屋根の勾配が急で壁の傾斜はほぼ水平に近く、また柱は太く平面が正方形に近い点などが特色です。高床式の建物は東京都の八丈島などにも見られます。

小金井市指定有形文化財にも登録されている

南西諸島や八丈島にわずかに残る高床式倉庫は貴重な存在

元請は風基建設株式会社、当社は協力会社として茅葺屋根の葺き替え工事を担当しました。工期は令和4年1月~同年3月、約2か月の工程でした。