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2022年4月20日

檜原村 旧高橋家住宅 改修工事完成

竣工外観(北面)

檜原村は東京都の中で唯一の「村」で、都心から2時間ほどですが大自然の中にあります。その中の「人里(へんぼり)地区」の街道沿いに、登録有形文化財 『旧高橋家住宅』はあります。

竣工(南西面)

『旧高橋家住宅』の一番の特徴は、『かぶと造り(※1)』の民家であるということです。正面を船枻造り(※2)とし式台玄関を備え、天井の高い内部空間には座敷や神棚など随所に上質な造りが見られます。

※1 かぶと造りとは…正式には「富士系合掌造り」と言い、屋根の中が階層化しており、養蚕を行うため通風や採光が行われるよう工夫された形。外観が兜に似ていることから「かぶと造」と呼ばれている。
※2 船枻(せがい)造りとは…1階よりも張り出している2階部分の出桁(だしげた)を腕木で支え、天井板を張った構造のこと。

土間入り口付近


玄関入り口と式台

旧所有者は享保13年(1728年)から11代続いた家柄で、7代榮順氏(安政2年〜昭和 11年)が漢方医を生業としていたことから「医者殿(いしゃど)」と呼ばれ、人里地区の中心となっていました。江戸時代末に建てられ歴史を伝える重要な民家として、2017年5月に登録有形文化財に登録されました。

土間より座敷を見る


座敷より土間吹き抜けを見る。大黒柱や大梁が見事


仏間の仏壇と神棚

2015年に高橋家から檜原村に寄贈され、文化財的な価値や特徴を後世に伝え、地域の資産として守り活用していくための住宅活用計画に基づいて工事が進められました。

出居(でい)より奥出居と床の間を見る


二階。大黒柱と小黒柱は二階まで伸びる

設計はマヌ都市建築研究所、工事の着工は令和2年9月、竣工は令和4年3月。約1年と半年の工程でした。