トピックス

2022年4月27日

雲岸寺 穴観音堂 修復完了

七里が岩の急崖に投げ入れて造られた穴観音堂(北側から見る)

JR韮崎駅を降りると、七里岩という大きな急崖の上に巨大な平和観音立像が見えます。曹洞宗の名刹である雲岸寺は、その平和観音像が立つ七里岩南端の岸壁の下に建立さています。

この七里岩にはいくつか不思議な天然の洞穴があり、その洞窟内には聖観世音菩薩(窟観音)、弘法大師御尊体、千体地蔵尊のほか、多くの仏像がまつられ、独特の仏教世界を形成しており必見。地元の住民からは「穴観音」と呼ばれ信仰を集めています。

七里が岩の急崖に投げ入れて造られた穴観音堂(南側から見る)


保存修理が完了した穴観音堂

さらにこの急崖には、これらの仏像をまつるために弁柄色に塗られた穴観音堂(投げ入れ堂)があり、ひときわその異彩を放っていますが、今回はその北側半分の保存修理工事(全解体)が行われました。

上空から見た七里が岩の急崖と穴観音堂


新しくなった屋根の色からもわかるように、北側の半分が修理された

修復のための解体工事の開始は令和3年の4月、完成は令和4年3月。約1年の工程でした。