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2022年7月1日

丹波山村古民家の再生工事が完了

竣工外観

丹波山村は山梨県の東北部に位置し、東京都と埼玉県に接している県境の村。面積のほとんどが山林で、関東で一番人口の少ない村です。

東京都新宿区から山梨県甲府市をつなぐ青梅街道沿いにある丹波山宿。戦国・武田氏の全盛期には、黒川金山の採掘のため金山奉行が置かれ、江戸時代には国中地方から大菩薩峠を経て、青梅に通じる甲州裏街道の宿場として重要な拠点だったといわれています。

新庁舎建設が進む村の中心地「宿地区」は、かつて宿場として栄えていましたが、現在は空洞化が進み家屋の半数が空き家に。立ち並ぶ無住の古民家の中で、ひと際堂々とした梁と白壁・木製建具が街道沿いに見え、存在感のある貴重な建物が旧広瀬家住宅です。

竣工外観 正面(北面)


着工前外観


竣工外観 背面(南面)


着工前外観


丹波山村の未来会議、居場所と活動の場づくり班では「村が改修した旧広瀬邸を中心とした村内外の多世代が交流できる環境整備」「空き家活用協議会の設立」などによる丹波宿の再生を目指しています。

古民家(旧広瀬邸)の改築・改修事業の設計施工者選定はプロポーザル形式[※]で行われ、弊社が担当させていただきました。
※複数の者に目的物に対する企画を提案してもらい選定すること。

竣工内観 玄関入口土間より客席を見る


縁側より厨房方向を見る


南出入口土間より階段を見る


二階オフィスと吹き抜け


工事の着工は令和3年9月、完成は令和4年6月、約9か月の工程でした。