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2022年9月1日

高田山専修寺(楼門)の修理工事 進行中

重要文化財専修寺楼門 保存修理工事着工前の正面図。
三手先の組み物などが見事

栃木県真岡市にある高田山専修寺(せんじゅじ)は、西暦1225年(嘉禄元年)、親鸞上人が53歳の時、真岡城主 大内氏の懇請により建立されました。親鸞上人が創建した唯一の寺と言われ、浄土真宗発祥の根本大道場として知られています。

専修寺を中心とした門弟は「高田門徒」と呼ばれ、浄土真宗最大の教団でしたが、戦国時代に兵火によって消失するなどの経緯があり、教団の中心は伊勢国一身田へと移りました。現在の姿は、江戸時代になって復興されたもので、高田派ではここを「本寺」と呼び尊んでいます。国指定史跡「専修寺境内親鸞上人御廟」のほか、いくつもの諸堂が文化財等に指定されています。

楼門を囲んで現場事務所、作業小屋、保存小屋、仮囲いなど仮設施設を設置。参拝者の安全通路を確保する


楼門には仮の上屋を架け、雨から工事中の重文建物を守っている


国の重要文化財に指定されている楼門は元禄年間(1688~1703)の建築です。この度ご縁をいただき、文化財建造物保存技術協会の設計管理のもと、伝匠舎で全解体修理工事を施工させていただいています。着工は令和4年1月、竣工は令和6年12月の予定です。

上屋の中での解体工事の様子


カニクレーンを使用。大断面軸部材を解体する


解体部材の保存小屋