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2023年2月8日

安藤家住宅で茅葺屋根の修理完了

上空より見る、茅葺屋根の修理の状況

南アルプス市西南湖にある安藤家住宅は、江戸期には西南湖村の名主を務めた旧家です。主屋は宝永5年(1708年)に建造された建物で、昭和51年に国の重要文化財に認定されました。

これを受けて昭和56年~61年には本格的な解体修理工事が行われました。屋根は茅葺の入母屋造りですが、むしろ棟の両端に換気の小穴を穿った寄棟づくりといった趣の形状をしています。平成19年には、保存修理工事の完了から21年の月日が経過し、茅葺屋根の不朽が進んだため屋根全体に及ぶ葺き替え工事が行われました。

主屋屋根と玄関屋根とが取り合う谷の差し茅を完了。続いて屋根の最上部にある棟の修理に取り掛かる

それから更に15年が経過し、今回の修理は特に傷みやすい屋根の最上部の棟と、やはり傷みやすい屋根の谷(主屋の屋根と玄関屋根とが取り合う部分)の応急的な修理となりました。

屋根の最上部にある棟の葺き替えを行う、伝匠舎の加々美棟梁

茅葺屋根の棟。両端の妻に巻き藁を置き、茅を積んだ上に幾重にも杉皮を重ねかぶせ、これを化粧の真竹(約9列程度)で押さえて造られる 

工事の着工は令和4年11月、完成は令和5年1月、約3か月弱の工程でした。