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2023年8月30日

下山一宮賀茂神社 拝殿改修工事 進行中

賀茂神社の拝殿でトタンと茅の撤去作業が始まった

下山大工のふるさと身延町下山(しもやま)にある賀茂神社(かもじんじゃ)は、富士川沿いの河内領(かわちりょう)の社頭として、奈良時代後期の天平年間(750年)に京都上賀茂神社より御分霊されたと伝えられています。

改修工事の着工前の拝殿

拝殿は江戸時代後期の文久3(1863)年に建立されたもので、昭和53(1978)年に茅葺屋根の上にトタンをかぶせ現在に至りましたが、約160年の歳月が経過し、屋根の老朽化が進行、雨漏りも確認されるに至り、この度トタンと茅を撤去、茅型の銅板葺きにて全面改修を行うこととなりました。

令和5年2月1 日(大安)、稲葉宮司様と氏子総代役員様によって起工式が挙行され工事の安全が祈願された

茅が撤去されスケルトンになった拝殿の小屋組み

賀茂神社の御本殿は身延町の指定文化財に、鎮守の森は榊(神が宿る木)の自然群生の北限として天然記念物の指定を受けています。

真ん中に伝匠舎の橘田棟梁、向かって左が大工の水口、右が古屋

伝匠舎の作業場で向拝(ごはい)の破風を加工する様子

屋根妻の蓑甲(みのこう)の櫛型を造る

工事の着工は令和5(2023)年2月、現在は屋根銅板葺きの下地の木工事が進行中、12月の竣工を目指してスタッフ一同健闘中です。

茅型の銅板屋根の下地を造る木工事がほぼ完了、正面を見る

同上、屋根側面・妻の様子