2024年1月5日
中雁丸家表門 移築修保
富士山を信仰する富士講(ふじこう)を迎え入れる御師(おし)の家として栄えた、富士吉田市の「中雁丸家(なかがんまるけ)」の表門を全解体し、旧戸川家住宅(国・重要文化財)の駐車場内に移築、保存修理いたしました。
今回、文化財の立場で監修をされた北川洋氏によりますと、表門は江戸時代末期から明治時代初期に建築されたと推定されるもので、御師町として発展してきた上吉田地区にとって、たいへん重要な文化的建造物ということであります。 一時は開発に伴い取り壊しが計画された門ですが、築150年以上の歴史的建造物を残そうと富士吉田市がこれを譲り受け、今後は市指定の有形文化財の登録を目指しています。 工事の着工は令和5年6月、最終的な竣工は令和6年3月、約9か月の工程でした。