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2024年6月28日

蛯名市へ行った古材ギャラリーの襖

玄関広間に見事に納まった襖「初日昇る海辺の鶴と松」

伝匠舎では2003(平成15)年に、山梨県八代町にあった優良古民家を海老名市に移築再生いたしました。

移築当時は田圃が広がるのどかな田園地帯だったが…現在の様子

左に2003年に移築した主屋、右には2014年に移築した蔵が並ぶ

2003年に移築した主屋の骨組み(上棟時撮影)

驚くべきことに、当時はまだ田圃(たんぼ)が広がるのどかな田園地帯だった移築先が、約20年の年月が過ぎ現在は高層マンションの立ち並ぶ都市に変貌しつつありました。
この古民家の所有者はT様ご夫妻。昨年の2023年(令和五年)2月に突然当社にお越しになり、大黒柱と小黒柱の間の4枚の建具を玄関広間にふさわしいものに変えたい、と当社の古材ギャラリーに建具を探しに見えたのでした。幸い「初日昇る海辺の鶴と松」という縁起のいい襖(フスマ)が気に入られ、熟考の末これをお求めいただいたのですが、芭蕉布でできた年代物で各所に傷がございました。そこで、これを腕のいい表具店で修理をさせていただき、無事にお届けすることができたという次第です。

修理が完了した襖(写真は桐原表具店の桐原さん)

傷ついた芭蕉布の襖

伝匠舎古材ギャラリーで古建具を見分されるT様ご夫妻(2023年)

T様ご夫妻(2024年6月25日)

2024年6月25日、神奈川県の仕事先から戻る途中、久々にお寄りさせていただきましたら、お届けした襖が見事に納まっておりましたので、ここにご披露させていただきます。