トピックス

2024年8月1日

専修寺・楼門で茅葺体験会

鋏を使っての茅の刈り込み作業

夏も盛りの7月27日、栃木県真岡市にある国の重要文化財、専修寺楼門(せんじゅじろうもん)で茅葺体験会が開催されました。

『再建される重要文化財、専修寺楼門の屋根をあなたの手で!』のスローガンのもと開催された体験会。主催は真岡市の教育委員会文化課です。輪番のご住職のご挨拶に続き、文化財建造物保存技術協会佐藤先生のお話を伺ったのち、参加者は足場ステージ3階に移動。伝匠舎の茅葺職人である新津棟梁により道具の名称や使い方等の説明を受けたのち、実際に屋根に茅束を並べ、押し鉾竹(ほこたけ)で締め付ける作業や、鋏(はさみ)を使っての刈り込み作業などを体験していただきました。

楼門は現在、仮屋根の囲いの中で修理工事が行われている

重要文化財の楼門の説明看板

足場ステージ3階、楼門の屋根の様子

木陰の下に集合し、主催者側の挨拶と注意事項の説明

実際に屋根に茅束を並べる作業

押し鉾竹で茅を締め付ける作業

茅刈り鋏に触れる参加者

鋏を使っての茅の刈り込み作業

体験会は午前中10時と11時の2回行われ、各回40分(説明10分、茅葺体験30分)で行われました。年齢は小学生からお年寄りまで幅広い年齢層の方に参加頂きました。皆さん主催者側もびっくりするほど熱心で、汗だくになって作業されました。ある小学生の男子生徒は特に茅葺屋根が気に入ったようで、職人に交じって積極的に作業に加わり、職人から「将来20年後は君がこの屋根を葺いてほしい」などと言葉を掛けられていました。体験会は酷暑の中でございましたが、大勢の参加者をいただき、盛況のうちに無事に終了いたしました。