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2024年8月13日

杣口・金桜神社の新拝殿

竣工した拝殿
入母屋造り流向拝付き妻入り、甲府御岳の金桜神社の拝殿にも似た山岳信仰の形状

山梨市牧丘町杣口にある金桜神社。令和6年8月11日(日)、改築工事が行われていた拝殿が竣工し、大勢の関係者が集まって落慶式が賑々しく行われました。

山梨県と長野県の県境に位置する奥秩父連峰の盟主である金峰山(きんぷさん)。古くから信仰の対象として恐れ崇められてきましたが、杣口金桜神社は、その金峰山信仰の里宮としては県内最古に属すると言われています。

金峰山山頂の五丈岩から望む富士山

金峰山へ向かう古道の一つに、杣口(から)→柳平(へ出て)→大弛峠(へ向かいそこから)→金峰山山頂を目指すルートがあります。現在も大弛峠まで乗用車で上がれるため、一般的に金峰山の日帰り登山に多く利用されています。この古道に接している杣口の金桜神社は、拝殿の改築工事に伴い駐車場も整備されました。この際、本来の古式にのっとり、金峰山信仰の里宮である金桜神社に安全祈願をしたのち、金峰山山頂を目指すというのも一興ではないでしょうか。

牧丘杣口金櫻神社の正面入母屋(いりもや)向拝(ごはい)
七寸角桧柱、最上部に唐草文様を彫刻した水引虹梁(こうりょう)、両端に木鼻、柱頭の斗組(ますぐみ)と正面中央にある蟇股(かえるまた)で向拝桁を支える。垂木(たるき)は二重、軒先を軽快に見せるために下段の地垂木は先端に反りと増しがあり、上段の飛檐(ひえん)垂木は先端に反りと絞りがある。妻は木連(きづれ)格子、上部妻飾りに梅鉢懸魚(げぎょ)。美しい仕上がりに

竣工した拝殿・幣殿。東面を見る

工事着工前の社殿の様子
東面を見る、鬱蒼とした杉・桧の大木に囲まれて薄暗かった境内

太鼓を打ち鳴らして神事が始まった

ご挨拶される駒井進建設委員長、奥に小田切宣幸宮司

関係者が一堂に会して記念写真撮影

伝匠舎スタッフ紹介
左から2人目が社長の石川、二列目左から工事監督の塩野、専務の石川、棟梁の石川

建設工事に際しましては、令和4年6月18日の工事着工より今日まで約2年間、小田切宣幸宮司様、駒井進建設委員長様、駒井清貴総大長様、今は亡き高村左門前宮司様をはじめとした役員様方、氏子・信者の皆様には多くのご指導・ご支援をいただいてまいりました。心より感謝申し上げます。