2015年6月1日
夢叶い、上条集落が110番目の重伝建に!2
中央線塩山駅の北口にある甘草屋敷(重要文化財「旧高野家住宅」)、甲府から峡東地域にかけて点在する養蚕型茅葺民家群の代表格ですが、正面から見るとまるで裃(カミシモ)を着た福助人形によく似ているので、別名「福助型民家」という愛称があります。
(財)都市農山漁村活性化機構による平成14年の全国茅葺民家調査で塩山市(現在の甲州市塩山地域)には当時470棟の茅葺き民家が確認されましたが、その中で下小田原の上条集落は棟数こそ十数棟と少ないながらもビューポイントから眺める雛(ひな)段状に並んだ民家群が美しく、さらに「木喰仏の里」、あるいは「金山衆の里」といった歴史文化的な側面も加わって、愛すべき福助型の民家集落として注目されることになりました。
平成17年には(財)日本ナショナルトラストによる観光資源調査が実施され、その後10年の準備熟成期間を経て平成27年、日本で110番目の重伝建(重要伝統的建造物群保存地区)に認定されることになりました。