2015年2月9日
花かげの道 植樹祭
牧丘出身の大村主計(かずえ:1904~1980年)が作詞した童謡「花かげ」。歌詞の舞台となった桜並木を復活させようと、モデルの桜があったとされる向嶽寺(甲州市塩山上於曽)の近くで、2月8日苗木の植樹祭が開かれました。
「いつか童謡の光景を再現したい」と考えていた弊社社長をはじめ、地元有志の方々と共に企画し、昨秋以降植樹する遊歩道の整備などを進めてきたのです。
この日は大村さんの長男の大村淳三さん(86)も駆けつけ、遊歩道沿いに穴を掘ってソメイヨシノなど3種類の桜の苗木約100本を一本一本丁寧に植えていきました。今後、約350mにわたって桜並木の遊歩道を整備する計画で、中には国指定の天然記念物でもある北杜市の「山高の神代桜」の苗木も植えられています。
「十五夜お月さま♪」で始まる童謡「花かげ」は、主計が涙ながら姉の嫁入り姿を見送った、切ない思い出を主計が二十歳の時につづった曲で、人力車に乗った姉を見送った際に舞った桜吹雪は、同寺付近の桜並木の花びらだとされています。
「花かげ」は現在でも峡東地域で親しまれ、時刻を告げるメロディーとして流していたり、近隣の塩山北小では地域学習の題材にも使われています。