2015年5月28日
夢叶い、上条集落が110番目の重伝建に!
平成14・15年、農水省の外郭団体であった財団法人 都市農山漁村交流活性化機構が、全国に残る茅葺き民家の実態調査をいたしました。当時その調査委員の一人であった弊社社長の石川は、山梨県内をくまなく歩く中で「上条集落」を発見。同じく調査委員として出向していたナショナルトラストの米山事務局長に相談し、市文化財担当の飯島氏と計る中で、当時まだ合併前であった旧塩山市の行政の理解を得て、平成17年、財団法人ナショナルトラストによる上条集落の観光資源調査を実現いたしました。
時は過ぎ、平成27年5月23日(土)甲州市塩山下小田原にある上条集落が重伝建(重要伝統的建造物群保存地区)に認定されることを記念して甲州市教育委員会文化財課主催の見学会が開催されました。
午前9時に構成遺産のひとつ真言宗の古刹「福蔵院」に集合し本堂内の木食仏を拝観したのち、心地よい散策路を歩いて「金井加里神社」に到着、県指定の立派な本殿などを見学しました。
さらに歩みを進めて上条集落に到着、まず集落の扇の要に位置する観音堂に立ち寄りました。この観音堂は平成21年茅葺き屋根に葺き替えし修復したもので、堂内には木食白道の名作「一木百観音像」が安置されています。
大きくて迫力満点の観音像を拝観したのち、観音堂のすぐ上側にある「甲州民家情報館」(平成22年茅葺き屋根に葺き替え修復)で一服、甘酒のサービスを受けました。一行は穏やかな薄曇りの散策日和に感謝しながら、こののち中村一仁宅など集落内の重要な建築物のいくつかを見学させていただくことができました。