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2015年6月18日

甲州民家移築再生[1] 柴原様の古民家との出会い

山梨県笛吹市御坂町の名門旧家に残った古民家

長年各地で、自邸として移築するための古民家を探していた柴原様に出会いの時が訪れました。

平成27年6月17日水曜日、中央線塩山駅で待ち合わせ、県内の古民家3物件をご案内しましたが、そのうち御坂町にあった古民家に柴原様は深く共鳴されたご様子で、この時、内心譲受することを決断されたように思われます。

この古民家は明治12年に建築された養蚕型の茅葺民家です。規模は梁行き5間、桁行き10間半の大型民家です。全体的に使用されている木材の木柄は太く、特に棟まで達する大黒柱と、二階の床を支える天井の繁梁はたいへん見事です。

特徴的なのは屋根の形状で、東面(山側)が兜づくり、西面(盆地側)が切妻づくりという点ですが、これは御坂町から境川町にかけての民家群に見られる特徴です。

同内観、大土間より奥座敷方向を見る