2015年11月24日
ててて!TV~晩秋の古民家ぶらり旅~
YBSテレビで毎週月~金曜日の夕方放送中「ててて!TV」
特集「秋のおすすめお散歩コース」で、NPO法人 山梨家並保存会 代表理事でもある弊社社長の石川が『上条集落』のナビゲーターを務めました。
『上条集落』は、国が伝統的な建物の保存地区として選定した場所で、県内では早川町赤沢宿に続いて2つ目の地域となっています。日本の建築の魅力が存分に味わえる場所を、原香緒里アナウンサーと一緒に散策しました。
まず最初にご案内したのが集落の入り口にある福蔵院。向かって右が本堂、左が不動堂です。修復のときに寄進された天井画も味があります。
ご本尊は鎌倉時代に作られた高さ2.4mの不動明王。木造の立像としては県内一です。下の写真のお不動さんは、いつどの過程で奉納されたかは定かではありませんが、明らかに作り形が他とは異様?!
特に屋根が特徴的。今はトタンを被っているが本来は茅葺き屋根でした。養蚕型住宅の形をしており、全国的にも珍しい家屋が今もまとまって十数棟残っています。茅葺切妻造主屋といい、山梨県を代表する民家形式。突き上げ屋根は、「煙出し」や「明かり取り」の役割をしています。
現在の姿とあまり変わらない…タイムスリップしたような感じがしますね。集落の中を散策していきます。
広い土間は養蚕をしていた関係で、桑を置くためのもの。18世紀~20世紀に建てられたと考えられます。130年を超えて建っており、しかもとても綺麗な状態で住まわれているのは本当に素晴らしいことです。
中には一木百観音像が。手元には赤ちゃんを抱いています。
家並保存が修復管理をしております、古民家体験施設です。
食材をもちよってご飯を作ることもできます。
ここは、住んでいる方自身が地域の建物や文化を守っている場所です。山梨の宝、日本の宝であるこの地域をしっかり残していきたいと思います。