トピックス

2016年5月24日

甲州民家移築再生[6] 大黒柱と差し鴨居の仕口

太いケヤキの大黒柱に、四方から4本の差し鴨居が刺さる複雑な構造

平成28年4月から5月にかけて、弊社の井尻の作業場で大黒柱と差し鴨居の仕口の実測調査が行われました。

実測部材全景

ホゾ穴に長ホゾ差し鼻栓の基本的な伝統工法

ホゾ穴の幅は約11cm(3寸6分3里)

平成28年5月23日、東京大学大学院の和田準教授がラテンアメリカの学生14名を連れて弊社を訪れました。一行は「ものづくりにおける匠」をテーマにした見学旅行の中で、日本人が古い物を大切にし、丁寧に事を成し遂げる様子を学びに来ました。

ちょうど御坂町にあった養蚕農家の古民家が解体され、大黒柱と差し鴨居の仕口の実測調査を行っていたところで、グットタイミングで日本の匠の精緻な技を見ていただくことができました。

大変興味深く日本の伝統的な木組みの技に見入る優秀な学生さんたち

柱や梁の修繕作業や小屋組に関して熱心な質問が、それに答える伝匠舎の塩野監督