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2007年12月11日

民家フォーラム2007(その2)

フォーラムの2日目、記念講演に先立ち午前中の再生事例発表会では、伝匠舎代表の石川が国の登録文化財として保存再生された「笛吹川芸術文庫」について約25分の発表をいたしました。その中でNPO家並み保存会(歴史的景観形成重要建築物保存会)について触れ、登録文化財として民家を残すことの有効性について話しました。

また、午後からは大林宣彦さんによるJMRA設立10周年の記念講演が。

「日本はまさに、これから民家の時代」として

「文化とは、ここにあるものを愛でる心、文明というのは、ここに無いもの、遠くに憧れること。文化こそが資源。古くて、深くて、遅くて、不便や我慢がいっぱいあるけれども、人間はそれを知恵と工夫で乗り越えていくから、本当の幸せというご褒美をもらえる。これから私たちにとって大事なことは、さらに高度成長をしようということではなくて、成長など生まないからと見捨てられていた民家こそ、私たちの未来をつくる資源であると考えなおすこと。

21世紀をつくる日本人の、あるいは世界のための素晴らしい資源として生かして使っていこうという思想を持つこと。もう単なるノスタルジーではなく、誇りを持って民家を大事にしていくことです。

今世間一般が我々の味方であり、むしろ切実に私たちの行為を見守り、参加をし、そこで一緒に生きたいと考えているのです。」

と話されました。

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記念講演で話す大林宣彦映画作家

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美しい。明日館の池の水面

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明日庵と名づけた茶室の前で
左から藤山さん、藤田さん、内山さん、弊社の木下

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ドイツ人のウリ・ベーリングさんが作った竹の茶室(分解移動して持ち歩ける)
これからJMRAで活躍しそうです。