2022年2月25日
I(愛)邸 古材の梁組が美しい家
甲府市国母の地に、長く住み継いでいただきたい長寿命住宅が誕生しました。
関東でも有数の温泉郷である石和(いさわ)温泉に、自噴源泉100%の源泉かけ流しで有名な宿・深雪(みゆき)温泉があります。そのエントランスに、豊富な湧出量を活かした櫓(やぐら)看板が新設されました。
臨済宗向嶽寺派の大本山向嶽寺の大庫裡修復工事が完了しました。新しく葺き替えられた銅板屋根は光に満ち溢れ、堂々たる銅板製の鬼瓦が存在感を放ち、塩ノ山を背景に美しく輝いています。
山梨県と長野県の県境に位置する奥秩父連峰の盟主である金峰山(きんぷさん)。金峰山信仰の里宮では県内最古に属する金櫻神社が山梨県山梨市牧丘町の杣口(そまぐち)にあります。「杣」とは木材を切り出す山のことで、その入口にあることから「杣口」という名がついています。
階段を上ると、新旧職人達の技が時代を超えて集結した、立派な佇まいの山門が現れます。場所は埼玉県秩父市にある臨済宗(禅宗)の古刹、万松山円融寺です。「社寺バンク」を活用し、名門某寺院から譲り受けた山門を円融寺へ移築させていただきました。
約1年4カ月に及ぶ万松山円融寺本堂の耐震補強・屋根葺き替え工事が完了し、令和4年1月に新設した山門と共にお引き渡し致しました。秩父34観音霊場の26番札所でもある円融寺。その威風堂々たる姿を札所巡りの間にお楽しみいただければと思います。
国指定重要文化財・平田家住宅で行われている茅葺屋根葺替工事の見学会が、令和4年1月16日に開催されました。江戸時代中期の建築とされる平田家住宅は、武田信玄の家臣の子孫で江戸時代の大名主だった平田家の暮らしぶりがわかる貴重な建造物です。
社寺などの軒回りの構造に使われる「規矩(きく)術」。差金(さしがね)や直定規などであらゆる角度を正確に作り出す木造大工の技術で、日本の古建築には欠かせない技法です。