2007年12月5日
「和みの日々」に胸ときめいて

私はある知人の奥様の葬儀に出向いた際、葬議場に飾られていた一枚のキルトを見て青年のように胸がときめきました。そこに一針一針、丁寧に縫われていたのは、一見して、私が理想とし後世に残さなければならないと考えている、山梨らしい山梨の風景だったからです。

私はある知人の奥様の葬儀に出向いた際、葬議場に飾られていた一枚のキルトを見て青年のように胸がときめきました。そこに一針一針、丁寧に縫われていたのは、一見して、私が理想とし後世に残さなければならないと考えている、山梨らしい山梨の風景だったからです。

都留市のYさんご一家
リニア実験線のために立ち退きになったご自宅を解体処分してしまうにはもったいないと、山梨市のTさんに譲られました。この民家は実はたいへん古く建立は200~250年も前のもので、黒光りする柱は太くチョウナハツリ仕上げで趣があり、梁はこれも太い鉄砲梁でたいへん力強いものでした。
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2007年10月重要文化財安藤家住宅主屋ほか4棟建造物保存修理工事が完成しました。2006年12月工事を始めてから11ヶ月の工程でした。山梨県の学術文化財課、同じく営繕課、他たいへん多くの関係者にお世話になりました。

重文・安藤家住宅の現場スナップです。棟の「巻き藁」を製作中です。
写真中央は弊社の茅葺職人棟梁の加々美栄。楽しそうに仕事をしている向かって左側が米山さん、右側は佐藤さん。ともに県外から手伝いに来てくれた仲間です。

ここは笛吹市一宮町、国分寺修復の現場です。
玄関の土台を基礎の石形にあわせ、土台の裏をノミで石型にくりぬく加工をしているのは弊社の大工の岩間一治。土台の材種は栗(くり)。見事にピタッと納まりました。

夏休みを利用して大学生の近藤さんが3週間のインターンシップにきました。大学では住居学を学び、来年から東京の住宅会社で現場監督として就職が決まっているそうです。弊社の民家再生に興味を持ち、さまざまな体験をして帰りました。
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