2009年8月27日
恵林寺の東堂が完成
山梨県甲州市にある恵林寺の奥庭にたたずむ離れ(東堂)は伝統的な和風の表情にも関わらず、たいへん高性能な省エネルギー建築です。基礎から屋根まで厚い断熱材に包まれ、小屋裏から床下基礎部へ、さらに室内への熱循環によって冬・夏を問わず快適な温熱環境を実現しています。木造平屋建て、床面積は64.17㎡(約19.5坪)、工事は平成20年12月着工、平成21年7月竣工、工期は約7か月でした。
山梨県笛吹市境川にあるK家住宅は遠く新潟県から移築された古民家ですが、この度その移築工事で余った古材を一部使って、母屋にふさわしい木造車庫ができました。車庫の床面積は50㎡(約15坪)で車3台を収納することができます。外観は漆喰の真壁に瓦葺屋根、腰に板を張った姿は平屋の和風住宅風で母屋にたいへん良く調和しています。
小さいけれど洗練された和の空間が生まれました。東司とは社寺の世界ではお便所のこと、外観は真壁漆喰塗り、水屋はヒノキの縁甲板張り、東司は腰壁にボーダータイルを用い、無双窓や舞良戸などを品よく配しました。着工は平成21年2月3日、完成は同年5月31日、約4か月の工期でした。設計は建築設計室「アトリエ風」です。
なぜこの古い消防ポンプが永昌院にあるのかを住職様にお訪ねしたところ・・・明治から昭和にかけてこの地域は昔平等村(ひらしなむら)と言われていたが、永昌院はその第五区の消防団の管轄する地域にあった。大正8年3月にこのポンプ車は五区消防団に購入され、その後昭和36年にエンジン式のポンプ車に変わるまで現役で使われていた。不要になった手漕ぎのポンプ車はいつしか本堂の軒下に置かれたまま今日に至った・・・とのこと。
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東京都品川区大井町1丁目11-4小川ビル1F、電話03-3776-3088、お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りください。作成させていただいた看板も評判良く、味は上々、客入りもなかなかのようです。
施主様は丹波山村長・岡部正幸様、平成21年3月着工、同年6月30日竣工、工期は約3か月間でした。設計は株式会社馬場建築設計事務所、綿密に打ち合わせてはご指導をいただきながら、たいへん精度の高い仕事ができました。関係各位には大変お世話になりました、ありがとうございました。
笛吹市石和町にある臨済宗・安禅寺のご本堂再建工事が平成21年5月に竣工しました。敷地面積は637㎡、建築面積は36坪、床面積は29坪、工期は平成20年6月から21年5月までの約1年、工事費は消費税を入れて3500万円、大変ローコストな本堂にもかかわらず、外材は一切使用せず、プレカットもなし、総ヒノキ造りのすがすがしい建築に仕上がりました。設計は㈱天野建築設計事務所、工事中は檀家様、総代役員の皆様方には大変お世話になりました。
(第二日 藤木作業場 古材置き場)
第二日は伝匠舎の藤木作業場で古材の再生の技術を勉強していただきました。洗ったり、削ったり、磨いたりして古材は再びよみがえります。
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(第一日 上条集落)
2009年6月6日(土)、7日(日)とJMRA「民家の学校」が今年も伝匠舎を訪れました。
第一日は上条集落にある伝匠舎の民家再生現場で古色付けを勉強していただきました。作業姿の参加者が約40名、今回は実際現場で使用する床板43坪、柱20本に古色を塗っていただきました。勉強会というよりボランティアの実践活動になりました。たいへん助かりました、ありがとうございました。
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明治期以降の養蚕型甲州民家の代表的なものです。今回移築した建物も昭和4年に明治期に建てられた近隣の名門主屋を笛吹市春日居町に移築したものでした。今回はまたそこから北西へ約20km、北杜市高根町蔵原の寒冷地に移送しての再生となったため、移築する場の気候に合わせて、強力な断熱・機密化工事を行う必要がありました。