トピックス

2011年9月2日

名勝「猿橋」の修理工事完了

桂川に架かる名勝「猿橋」の絶景

桂川に架かる名勝「猿橋」の絶景

山口県岩国市にある「錦帯橋」、徳島県三好市にある「かずら橋」とともに日本三奇橋の一つに数えられる山梨県大月市にある「猿橋」の修理工事が完了しました。深さ30mの谷底からは橋脚が立たないため橋脚を使わず、刎木(はねぎ)で支持する肘木桁(ひじきけた)式の橋は周りから眺めるにはたいへん美しくまさに絶景、昔の職人は良く造ったものだと感心させられます。
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2011年8月31日

恵林寺東堂の東門が完成

東門正面景観

東門正面景観

車を東堂の玄関に横付けするために大きく開閉ができる門扉の依頼を受け、長い時間をかけて伝匠舎が考案しこのほど完成しました。材種は腐朽しにくいヒバ材を使用し高耐侯含浸型保護塗料を塗布、柱石は御影、スライドするレールと扉骨組みは鉄製です。

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2011年7月8日

秩父26番札所:円融寺本堂を改修

竣工全景

竣工全景

秩父市下影森にある万松山円融寺様は臨済宗(禅宗)の古刹です。同寺の奥の院にある岩井堂は見上げるような断崖に建つ舞台造りの観音堂で、秩父札所巡りの名所にもなっています。この度ご縁あって御本堂の改修工事を一期工事に続いて仰せつかりこのほど完成しました。
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2011年7月1日

御鎮座千三百年記念:大嶽山社殿改修が完成

多くの信者さんを集めて落慶式が行われました(随神門にて)

多くの信者さんを集めて落慶式が行われました(随神門にて)

大嶽山那賀都神社(だいたけさんながとじんじゃ)は山梨県山梨市三富上釜口にある谷深き大社です。平成21年4月19日の起工式から丸2年を経た平成23年6月26日、多くの信者さんが集まるなか日原盛幸宮司様の先導で落慶式が挙行されました。
※大嶽山には江戸から明治にかけて活躍した彫刻師・福田俊秀の手による彫刻が、本殿、随神門、神楽殿に残されています。圧巻!一見の価値あり。

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2011年4月28日

舞鶴城:鉄門(くろがねもん)の小屋梁

鉄門(くろがねもん)完成予想図

鉄門(くろがねもん)完成予想図

平成22年から平成23年度の完成を目指して工事を進めている鉄門の小屋梁の仮組が完成し、4月28日文化財建造物保存技術協会や山梨県営繕課などによる中間検査が行われました。鉄門の復元に使用されている木材はケヤキ、マツ、ヒノキなどですが、いずれも太く、長く、重いため加工は伝匠舎の神金作業場で行われています。
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2011年4月18日

南照院の山門建立

山門の竣工外観

山門の竣工外観

笛吹市御坂町にある南照院は、姥塚(うばづか)とよばれる古代の墳墓があることで有名ですが、このたび金子一輝様の特殊寄付により山門が建立(こんりゅう)され、竣工式が行われました。建物は薬医門で総ヒノキ造り、平成21年7月に着工、平成23年3月に完成、工期を十分いただき良い仕事ができました。現場担当監督は坂本達二、大工棟梁は井上修でした。

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2011年4月9日

門西家住宅の茅葺屋根

竣工外観 南東面 煙出しのような入母屋は大きくない

竣工外観 南東面 煙出しのような入母屋は大きくない

身延町下部にある国の重文・門西家住宅の茅葺屋根が葺き替えられました。門西家は江戸時代、湯之奥金山や山林管理など湯之奥村の代々名主を努めた家柄です。建物は江戸時代中期初期に建てられたもので、富士川流域の入母屋造りの代表的なものです。
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2011年3月20日

波高島区の八幡神社が落慶

造成された地盤にコンクリートのベタ基礎を施工、総ヒノキの社殿を建設

造成された地盤にコンクリートのベタ基礎を施工、総ヒノキの社殿を建設

平成23年3月20日、身延町波高島(はだかじま)地区の八幡神社の社殿が完成し落慶式が行われました。工事は道路の拡張工事に伴う改築工事で、新しくなった社殿は正面入母屋造り、背面切り妻造り、瓦葺き、梁間1.5間×桁行き3間、建て坪4.5坪です。着工は平成22年10月、約5カ月の工程でした。

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2011年1月10日

大善寺の唐門の話

昭和の中頃まで大善寺に建っていたという唐門の写真

昭和の中頃まで大善寺に建っていたという唐門の写真

一冊の本にあったある門の写真、甲州市の教育委員会にお勤めの室伏徹さんに聞いてみると、その解体された部材が実は大善寺に残っているといいます。本では江戸初期の唐門と書いてありましたが、大善寺からお借りして作業場で仮組みしてみると、安土桃山時代にまでさかのぼるのでは?とも思えます。 (続きを読む…)

2010年12月31日

「藤村記念館」明治8年の外観が再現

竣工 南東面外観

竣工 南東面外観

国の重要文化財「藤村記念館」を武田神社境内からJR甲府駅北口に移築する工事が完成、11月に一般公開されました。この建物は、明治8年(1875年)、現甲斐市睦沢村に学校として建てられました。建設時の県令(知事)、藤村紫朗が奨励した様式であるため「藤村式建築」と呼ばれています。建設当初の大工棟梁は下山大工の松木輝殷(てるしげ)です。 (続きを読む…)